英語は逆から学べ!~最新の脳科学でわかった!世界一簡単な外国語勉強法~特殊音源CD付き(全外国語対応) を読みました。
著者の苫米地英人さんという方は、脳機能科学者という脳の専門家だそうで、オウム真理教の脱洗脳を手がけたことで有名らしいです。
脳の専門家に相応しく、外国語勉強法というよりも、脳についての本に仕上がっています。肝心の英語の勉強法については、最後のほうにちょっと載っているだけで、とても具体的とは言えず、この本だけで、英語が学べると思ったら大間違いのようです。
最後にちょこっと載っている勉強法は、すべての日本語をシャットアウトして、海外のドラマなんかを見ていくというものです。そして英語を五感で感じ、ここがよくわからなかったのですが、次の単語を予想しながら聞けと言うのです。次を予想っていうのが、今に自分ではまったくやり方がわかりません。
勉強法については、説明不足ですが、脳に関係するクリティカルエイジ(脳の学習限界年齢)についての説明は、十分に納得できるものでした。
人間の脳は、一度覚えるとそれを固定化するそうです。人間は進化の過程で、複数の言語を扱う必要がなかったためか、日本人であれば日本語脳として固定化されているので、その同じ場所に英語を入れようとしても、脳の防衛本能なのでしょうか、クリティカルエイジが働くため、英語を覚えることができないとのことです。
それなのに、日本で行われている英語教育は、日本語脳の上から英語を覚えさせようとしているので、義務教育で何年間も英語を勉強しているはずなのに、自分のようにまったく英語が使えないといったことが起こってしまうのです。
英語を習得しようとするのであれば、日本語脳の上にではなく、脳のまったく別の場所に英語脳を最初から構築するのが、英語習得への道だと言っています。この本を読んでみたら、確かにその通りだと思うようになってます。これはもしかして一種の洗脳でしょうか。
と同時に最近やっている勉強法は間違っているのかもと思うようになり、英語学習が停滞気味です。
iKnowってサイトを使って勉強していたのですが、英単語と日本語の意味をセットで勉強するようなことは無意味なのではないかと思ってしまっています。
うーん、今後どうやって勉強していこうか。勉強の進捗を図るために、6月のTOEICも申し込んでしまいました。点数が取れたから英語が話せるってわけではないのですけどね。
クリティカルエイジや固定化について、本ではもっともっと詳しくわかりやすく書いてありますので、脳に興味のある方であればお勧めできる本ではないでしょうか。
付録としてCDがついていて、サブリミナル効果を利用した、脳を活性化させる音源です。聞くだけで「記憶力」、「問題解決力」、「自己実現力」が高まるそうです。こっちに興味を持つ人もいたりして。
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